35問題

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専門家と素人とのギャップ、隔たりのお話です。
アタクシも含め、それぞれに仕事をしているとその業界では至極当たり前で、世間一般でも通ずるものと信じてやまない事柄や言葉があると思います。

だがしかし である。

星を愛してやまない人達にBORGと言えばあの会社となりますが、クロネコヤマトの店頭にBORGの荷物を持ってくと「箱の中身は玩具ですか」と勘違いされたのはここだけの話として、兎にも角にもBORGの製品にアングルプレートというのがあります。
もう既にアングルプレートというネーミングがホームセンターに売っているアングルプレートを連想させます。
このアングルプレートは北の空 35度の角度で浮かんでいる北極星を目当てに極軸(※)を簡易的にあわせるためのもので、

※天体望遠鏡の赤道儀関係でよく使われる用語のひとつに極軸があります。極軸とは天の北極と天の南極を結んだ直線のことで、地球自転軸の延長だと思ってください。赤道儀は赤経方向と赤緯方向の2方向へ回転しますが、このうち赤経方向の回転軸を極軸に一致させます。こうすることにより、赤道儀を使うと地球の自転による星の動きを簡単に追跡することができるようになりますから、天体観測では非常に威力を発揮します。


アングルプレート35III


アングルプレート35VP

2種類あるんですな。

「35III」と「35VP」の名称で共通しているのは35
恐らく私を含めて星やカメラの素人にこの「35」って何んやと思う?と聞けば、多くの人が
「プレートが35度ってことでしょ?」と素直に答えると思う。
この時点でイヤ、違うぞ!と判断付くのはなかなか難しいと思うんですよね。

実際のところコノ「35」はプレートの角度が35度ということではありません。
( ゚д゚) ガーン

あくまで北半球である日本から35度の角度で北極星に極軸が合わせられる
ということなんですよ。
星景写真を撮り始めなかったら、極軸も知らねーし、日本が北半球だったり、地球は24時間で1周ぢゃなくて23時間56分4秒で1周とか、コンパスが指し示す北は本当の北ぢゃないとか、とにかく気が付かなくても良いことばかり知るようになるんですな。

でも、アングルプレート35の35はどー考えたってプレートの角度が35度だと思うでしょ?
ホントやーね。

結論から言いますとアングルプレート35III自体は 55度 の角度です。
アングルプレート35VP自体は 35度 の角度です。
お気をつけあそばせ!

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