使いこなしが難しかった

ディスっているわけではありません、アタクシの技量不足です。
PENTAXの全システムを売却してFujiFilm一本槍にいたします。
ありがとうPENTAX。
あえて自分のカメラシステムを売ったとか買ったとかって報告しなくても良いんだけど、自らの戒めとしてここにソレを記したい。

 

ニコ・キャノのシステムを敢えて組んでないのは自らの感性とプロになる気がないし成れるわけが無いからである。
あくまで写真は趣味として楽しんでいるんだ。
そうなるとこの世でライカとハッセルというセレブカメラ以外の選択肢は
SONY
FujiFilm
PENTAX
OLYMPUS
Panasonic
とまぁそんなとこだと思う。

OLYMPUSが高性能でピントも滅多に外さないし堅牢なボディで作られていることはOM-D E-M5MarkIIを使って十分に知っているが、高感度耐性はどうしてもセンサーサイズに依存してしまう。
おまけに最近はm4/3のミラーレスカメラのボディもAPS-CやSONYのフルサイズと大きさが変わらなく成ってきた。
かと言ってSONYというカメラはその昔 NEX-5でなんかチョット…、、、という感じがして以来食わず嫌いだけど、ニコ・キャノ同様フルサイズには(今のところ)手を出さないと誓っている。

もうそうなるとだ。・。・。・。・
FujiFilmかPENTAXという選択になるわけで、選択するのも面倒だったので両マウントを所有していた。
カメラに限らず家電、車、ケータイ、家、サービス等々、メーカーが違えば同じカメラというジャンルでも長所と短所が随分違うものだ。
援護射撃としてPENTAXの良いところをご紹介しよう。

1.システムが安価
ホディはもちろん、レンズもアクセサリーも驚くほどの安さだ。
FujiFilmなど単焦点35mmレンズですら、5万円台だというのにPENTAXレンズは5万円も出せば数多のレンズラインナップからヨリドリミドリだ。

2.設定が細かい
ホントに驚くほど設定が細かく出来る。
写りに関する設定は基より、操作系、ダイアル系、感度や各種調整域の幅まで様々で多岐にわたる。
突き詰めて行けば間違いなく自分だけのシステムになることだろう。

3.伝統
ニコン、キャノンの歴史の長さも奥深も敬意を表しているわけだけれども、ASAHI-PENTAXから脈々と受け継がれるマウントに拘る一貫性は凄まじいものがある。
Kマウントと一言で片付けられないレベルでM42のユニバーサル・マウントまでツライチ装着出来るのはおそらくPENTAXだけではなかろうか?

4.星を撮る
水陸両用はもちろんのこと星までも追って行くその姿勢と追従性は、他のメーカーにはない何か独特なものを感じる。
こと「星を撮る」という簡単そうでかなり難しいことを素人に体感させることが出来るシステムを僅か1万円台で実現させる稀有なメーカーである。

5.ペンタキシアン
ニコ・キャノのフルサイズでフルスペックの数値主義の聡明な方々とは真逆の、「味」というカメラで感じ取ることが難しい所謂シックスセンスに長けている種族に支えられている。
PENTAX自身もLimtedレンズ自体に味というキーワードを堂々と謳う。


(PENTAX KP  FA28-70★F2.8 AL  高感度耐性がかなり高いのに夜にしっくりくる写真が撮れない…)

ま、そんな感じで良いところを先ず書きました。
ホント凄いんだよこのカメラメーカーは。
しかしながらPENTAXだけではなく「合う/合わない」というのは誰しもあるワケで、アタクシにはやっぱり合わなかったんだなと… PENTAX KPを2回買って(KP→ K-3II→ KP)痛感したところです。

唯一にして最大のポイントは ピント(合焦)と色収差です。
それに対処する方法はいくらでも用意されているボディであったり、このご時世ですから頑張ればなんとかなるんです。
でもピントとか色収差って、調整とか修正とかしなくても使えて当たり前なんぢゃない?って思うんですよね。
「レンズのピントが合ってない」と自前のYouTubeで動画投稿したら、

ピントが合ってないのなら合わせるのが普通なんぢゃないですか?
それはあなたの偏見です。


(PENTAX KP  FA24★F2 AL  油断するとパーフリが出る)

という書き込みが有りかなり凹みました。
いつの間にかそのコメントは消されていましたが、2018年時点でピントとか色収差で調整を施す可能性が0ではないシステムは、素人とっては優しくないと感じたし、それを良しとするキャパが自分にはありませんでした。
ごめんねPENTAX サヨウナラ。

というわけで、本日(4/1)はFujiFilmのX-Pro2に35mm単焦点、48mm単焦点、100-400mmズームを持ち出して山と河原で転がりまわってきました。
撮影に集中出来るというと聞こえは良いですがまさにそんな感じで、ファインダーを覗いてシャッターを切ることだけに専念できるシステムは写真の素人にはとても優しく、持ち帰ったデータを見直した時に「あれ?」という悲痛な感覚に襲われることがなくなった。
FujiFilmが良いという断定的なことは言いませんが、苦痛を強いられることは随分減ったように思います。

FujiFilmのX-Pro2も出来ないことや厄介なことは多いです。
ですが、単純に被写体をパシャと撮るのに何か考えることは無いわけで、不出来な潔さはこちらに軍配があがります。
ここ数年、かなり迷走したボディ選び(メーカー選び)でしたが、暫く落ち着くことにします。